ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

素晴らしき男 -A FINE MADNESS-

サミーはNYに住む詩人。5年前に1冊詩集を出したっきり長いスランプに悩まされている。

サミーにはローダという妻がいるが、前妻への慰謝料も毎月払わなければならない。

以前、半年滞納して、服役したことがあるのだ。

しかし、サミーにはすごい特技があった。ものすごいセックスアピールの持ち主で、

掃除夫のアルバイトで行く先々で出会う女性をアッというまにおとしてしまい、

5分後にはエッチ。社長室のソファーで。病院のベッドで。


こんなかんじかなあ・・・。映画の紹介文って難しいね。

ナナ公ね、こないだの週末、テレビ欄みてて気になった深夜放送の「素晴らしき男」ショーン・コネリー主演を、
タイマー録画しておいたのね。

それをさ、昨日の夕飯作りながら流してたんだけど、さっぱりわけわからないの。
録画時間は1時間20分で、コマーシャル時間除いたらかなり短めなんだけどね。

でね、あんまりわけわからなかったから、今日の午前中見直してみたよ。

すごい話だったよ。



サミー(ショーン・コネリー)は、スランプで苦しんでいる自分を心配する妻ローダによって、
高名な精神科のカウンセラーのいる病院に入院させられてしまいます。

まあね、スランプで苦しんでるって言うか、なんかアル中ってかんじなんだけどね。
まあね、アル中っていうか、キ○ガイってかんじなんだけどね。
もうどこでも大暴れ。たまに入った講演会の仕事でも演台で大暴れ。

暴れている以外は、あちこちの女とその場でエッチしてるだけなんだよね、こいつ。
でね「もうちょっとで傑作が完成するーッ!!」てのが口癖なの。

でね、その入院させられた病院でも、院長の奥さんと病院の温水プールでエッチしてるとこを、
院長に目撃されて、脳の手術(ロボトミーみたいなの)されちゃいます。

凶暴な人格は手術で穏やかな人格になるか?という実験をしてみたかった執刀医は大喜びです。
チンパンジーでは何頭も成功しているので、自信たっぷり。

でも、麻酔が醒めたサミーは手術前となんらかわらず、目覚めるや否や、
「俺の原稿はどこだーッ!!」と大暴れ。病院を破壊してしまいます。

がっくり膝をつく医師達。

そのまま病院を飛び出したサミーに、妻のローダは告げます。
「実は妊娠しているの。今4ヶ月よ」

びっくりして呆然とするサミー。怒ってない?怒ってないならいつものお願い・・・と、
ローダは自分の顎を指差します。
サミーがローダを殴るまねするのが、寸止めするのが、いつもの二人の愛情確認なのです。

ところが、放心していたサミーはうっかりローダを思いっきり殴ってしまい、ローダは失神します。

その一部始終は路上で行われていたので、周囲にいた人々がサミーを責めます。
ローダを抱き上げたサミー、「うるせぇッ!!」と周りを一喝。



これで、THE END。

画面いっぱいにTHE ENDって赤い文字が広がっておしまいです・・・。

なんじゃこりゃ。


いやあ、ショーン・コネリー主演の40年前の映画で、タイトルが「素晴らしき男」で、
ナナ公期待しちゃったよ。

ティファニーで朝食を、とか、イヴのすべて、みたいな面白オシャレクラシックシネマ期待しちゃったよ。

いやあ・・・。
原題が「A FINE MADNESS」を邦訳すると「素晴らしき男」なんだ。

いやあ・・・なんかものすごいうまい邦訳な気もするけどさ、
いっそのこと思い切って「素晴らしきキ○ガイ」っていうタイトルにしちゃえば良かったんだよ。

ちょっとダジャレ入りで「素晴らしきキチGuy」とかさ。