ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

うつ病の治療(18禁)

ナナ公の独り言も今月ではや半年。
現在ナナ公は「ナナ公の独り言のコンテンツでなにが好き?」などという
大変思い上がった投票をおこなっております。

まあ半年もおつきあいしてくれば、
古いブログ友達にはナナ公の正体が少しずつ漏れてくるのも仕方のないことです。
今回の投票で、結構、医療関係の記事を書け、というコメントをいただきました。

じゃあ書いてみようかな。

ええと、新薬を発見して開発して世に出すためには、
日本の場合、厚生労働省の許可が必要です。まあ正確には独立行政法人医薬品医療機器総合機構という・・・まあそれはいいか。

で、許可を得るためには、治験という試験をおこないます。
もちろんヒトに投薬するのです。健康なヒトに投薬しても意味ないので、当然この場合のヒトは患者さんですね。

こんな場合もありますよ。
バファリンが頭痛だけでなく下痢に効くのを証明したいので、
下痢の患者さんの同意を得て、飲んでもらう。
この場合、バファリンはもう厚生労働省の許可を得て市販されている薬ですが、
下痢に効くかは証明されていないので、治験扱いになります。

さらにこの場合、
患者さんには、正露丸なんかを服用されては困ります。
だってそんなことをされたら、下痢が治ってもバファリンの効果かどうかわからないですからね。

また、下痢の患者さんなら誰でもいいと言うわけではなくて、
アレルギーを持っているヒトや、違う病気で治療中のヒトは除外されます。
例えば、糖尿病でインシュリン注射を常用してるヒトとか。

なぜなら、治験の目的は、
薬の有効性を確かめるほか、有害性、いわゆる副作用を調査する目的でもあるからです。
なんらかの副作用が出た場合、なんの薬の有害事象か不明になっては困るのです。

ここでとても面白いネタが一個あって、ぜひご披露したいのですが、
ナナ公も会社クビになるのは不本意なので、それは・・・そうだな、ファン限定で書こうかな。来週にでも。

で、まあ本題です。
この、患者さんでありながら治験対象からはずされる条件を、除外基準といいます。
その中には、妊娠中、もしくは妊娠可能な女性も入っています。

この、妊娠可能な女性、っていう基準がね・・・
細かいんですよ!
これまた、クビをかけてになってしまうので、ファン限定で、しかも18禁で書くしかないのですが・・・
一例をあげると「コンドームだけを利用している場合、妊娠可能な女性でないとはいえない」とか。

ぐ、具体的・・・。
しかもそんなの本人の申請を信じるしかないし。
他にも「パートナーの趣味嗜好により・・・」うんぬんかんぬん。うむ。18禁だしクビがかかるので、やはりファン限定記事にします。お楽しみに。

で、ここで皆様にひとつ留意いただきたい点があります。
あのね、ナナ公の会社、外資系なの。
だから、この文、もともとは英語です。
ナナ公が、今書いた妊娠可能な女性の細かい具体例は、その英語の文を直訳した最初の原稿にあったものです。

これが実際日本で現場で使われるときは、このへん全部カット。
1行です。
「除外基準
 1.妊娠可能な女性
 2.アルコール中毒もしくは・・・
 3.・・・」
みたいになっています。

まあこれをどうとらえるかは、皆様にお任せします。
日本は奥ゆかしすぎて現実の危険性を見てないって?
まあね。そうかもしれません。
でも、いちいち、妊娠可能とはどういうものかを説明されなければならない国民てのも嫌じゃない?
てか治療中は妊娠のこととか考えるなよ・・・

さて、最後に小話して終わります。実話ですけど。
ええとこれは、前の会社で一緒だった友人で、今は別の会社にいる女の子から聞いたものなので、
ナナ公はクビの心配せずに、そのまま書けるので安心です。

彼女のとこも外資系です。

アメリカで75歳のおばああさんが治験を受ける候補になりました。
うつ病の薬の治験です。
とはいっても軽いもので、老人にはありがちな程度のうつです。
高齢化社会アメリカならではの贅沢な治験です。

おばあさんが、ある日治験担当医の若い30代の男性に言いました。
「先生、私、心配事のひとつに、夫のセックスはまちがっていたんじゃないかって、思うことがあるんです」
おばあさんの夫は20年前にお亡くなりになっています。
ドクターは言いました。
「では、今ちょうど、僕バイブ持ってるのでお貸ししましょう。それで今夜試してみたらどうですか?」
親切なドクターは、個人所有のバイブをおばあさんに貸してあげたそうです。
翌朝、おばあさんが来院してきて言いました。

「先生、やっぱりまちがっていました」

うつ病の治療ってホント大変ですね!