ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

K-20 -宮崎駿アニメの実写化-

金城武が怪人20面相に間違われるサーカス団員で、
仲村トオル明智小五郎
松たか子明智の婚約者、

っていうアレ、観てきました。

↓の枠内はストーリーです。毎度のことながらネタバレです。
知りたくない方は、さあ、とばしてとばして。

ネタバレ部分終わったとこで、六本木から見た東京タワーの画像はっときますから、そこまでエイッと。






ええと、テレビCMがすべてですね。
こまかくこまかーくネタバレするナナ公でも、あれ以上の情報はあまりありません。



舞台は1949年の東京。
三丁目の夕日と全く同時代設定ですが、
でも、世界大戦は回避されたパラレルワールドの東京なので、微妙に戦前風味です。

華族貴族の上流社会と、貧民街の格差はひどいです。
官憲・・・じゃなくて警察は決して平等ではありません。

庶民は明智小五郎と怪人20面相の戦いが大好き。
明智はみんなのヒーローです。

そんな明智が財閥のお嬢様と結婚が決まり、
その結婚式に、20面相が予告状を出します。
内容は
「式場でもある、財閥のタワー最上階に飾ってある名画を、式の最中にいただく(ワッハッハ)」
というもの。

世間が興味津津のその結婚式の盗撮を、雑誌社に頼まれるのが主人公・遠藤平吉。
サーカス団の軽業師です。

しかし、この雑誌社の男が実は20面相なんですよね。

そんで、平吉が持たされたカメラのシャッターが起爆装置になっていたんですねー。


ってかんじで、捕まった平吉は、20面相の汚名を着せられることに・・・。





ああーなんかメンドクサイ。




そんでまあ、すったもんだあって、まるでカリオストロの城かよ!的にお嬢様・松と、
貧民出の金城はクライマックス、別々の道を選びます。
婚約者の明智をさしおいて、この二人惹かれあっちゃうんですよね。アリガチー

この映画、ホント、宮崎アニメチックでしたよ。
20面相の狙ってるものも兵器だし。二人乗りの飛行機で空飛ぶシーンたくさん出てくるし。

じゃあ20面相の正体ネタバレします。




まあ、皆さんもそうなんじゃねーの?と思っているでしょうが、明智です。
明智は、名探偵と怪盗の一人二役していたのでした。
そんで、映画の最後で死んじゃいます。

20面相の汚名を晴らせなかった平吉は、今後新しい20面相として生きていくことを決意します。
そして、お嬢様との切ない別れ・・・




ってかんじの映画でしたよ。
金城が、汚名を晴らすために自らを鍛えていく様子は、ドラゴンボールみたいでした。
全体的に漫画みたいだった。

メガネは香港映画っぽいと言いましたが、ナナ公はハリウッドっぽいと思いました。
最後のシーンなんて、マトリックス1みたいだったし。

小ネタな笑いはすっごく日本チックでした。


にしても、明智が結局20面相でしたって、どんだけ王道なんだよ。
つまらなさすぎでしょ!
途中、助手の小林君が怪しい個所が何回も出てきて、一応ミスリードはさせるんだけど、
最後仮面が外れて仲村トオルの顔が出てきたときは「あーあ」って思いましたよ。


こういう映画こそ、ムダに何人も登場人物出せばよかったのに。
いかにもな友情出演の大物俳優を、チョイ役でやらせとくの。

あの運転手なんじゃない?
とか、
あの医者なんじゃない?
とかさ。

せめて、本物の明智はどっかに捕まってて、最後まで本物の明智が出てこないくらいのほうが、
面白かったです。
これじゃせっかくの変装の達人ネタ生かし切れてないし。





イメージ 1



ところで、変装の達人といえば、テレビシリーズの20面相はすごかったですよね!
テレビシリーズの子供向けの番組のあれです。

少年探偵団。


ナナ公、大好きだったよ。今でも主題歌歌えるもん。



♪みんなでみんなで力をあわせりゃ、怖くはないさ
 僕らは仲間だ 兄弟だ

 魔人 怪人 どんとこい
 知恵と勇気で戦うぞ

 
 急げ それ 謎を解け
 BD7 BD7 BD7は(チャチャチャ)少年探偵団♪



ああ、ビーディーセブン!

覚えてます?あの名エピソード。
小林団長が「・・・お前が20面相だ!」って指さしたのは、なんと仲間の少年の一人・ハカセが作ったロボット!

ま、まさか・・・と焦ったハカセが、鉄人28号ばりのリモコンで愛するロボットに命令します。

「前へすすめ!」「止まれ!」「右向け!」「左手上げろ!」「後退しろ!」

命令通り忠実に動くロボット。
しかしそのとき、ハカセの瞳が光ります。

「ちっ違う!これは僕のロボじゃない!ロボはまだ、後ろには歩けないんだ!」


キャー。



ほんと、面白かった・・・。

ナナ公はまだ曜日の概念がないちっこい頃で、いつやってるのかわからず、
たまたま、テレビつけたらやっていた的なとこもまた、希少価値があってホント面白かった・・・。

再放送してくんないかな。今ならナナ公も今日が何曜日かわかります。



さて、映画の感想ですが、ナナ公は泣かなかった。一滴もうるっとこなかった。
こんなに乾いた目で最後まで観た映画は約10年ぶりでした。

まあ、面白かったことは面白かったんですけどね。笑いはあっても感動はないです、この映画。
かわいそうなシーンとかはあるんですよ。でも、最近かわいそうものではあんまり泣けません。


あ、主人公の遠藤平吉、って確か実在の人物ですよね?
江戸川乱歩平井太郎)が、
怪人20面相を思い付いたきっかけの、当時絶大な人気のあった実際のサーカス団員でしたよね。


ってゆーか、この映画観て、ナナ公が一番感じたことは、高齢化社会ですねえ。
だってさ、仲村トオルの役は本来32、3の青年なはずだし、
金城の役も、まあいっても25かな?
松の役なんて17くらいなはずでしょ!

ま、金城は相変わらずハンパなく映画スターのオーラ放ってたからいいんですけど。
松さんはそりゃキレイで演技も上手ですけど、やっぱり20代のコのほうがあの役良かったな。