ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

布団をひく?布団を敷く!ヒオシガリ?潮干狩り!

野に風と書いて、やふうと読む会社があるとします。
そこに、平岡というOLがいました。
彼女は、電話口などで自分の会社の名前を説明するのがちょっと面倒だと思っています。

「野原の野に、風車の風で、やふう、と読みます」
めんどくさい。もっとメジャーな会社に入れば良かったなあ。名前言えば誰もが知っているような。

しばらくして、平岡と同じ部に、白岡という新人OLが入ってきました。

白岡は、平岡以上に苦労することになりました。

なぜなら、同じ部に似たような名前の、同性の先輩がいたからです。
彼女は、自分の名前をこう説明します。

「赤・白の白に、岡山の岡で、シラオカと読みます」

でないと、前々からそこで仕事をしている、平岡のほうに電話が回されてしまうことが多いのです。
つまり、電話を受けた側の人間がいない場合、取り次いでくれる人はこう思うのです。

『野風のヒラオカさんから電話ありました』とメモしておこう。

だって今まで、その人宛にかかってくる野風からの電話はほとんどヒラオカさんからだったのですから。

というわけで、新人OL白岡は、電話では二重に苦労することになりました。

ある忙しいときのことです。
白岡は、かなりテンパっていました。電話口でいつものように説明するのももどかしい。
彼女は、早口で言いました。

「アカシロの白に岡山のオカで、やふう、と読みます!」

ええっ!!
周囲の人間はびっくり。本人は全く気づいていません。そのまま電話切りました。
すげー当て字!読まねーよ!白岡と書いてヤフウ!

でもまあ、良かった。白岡が地方出身者で、江戸っ子じゃなくて。
危なく「ヒ」と「シ」で、ごちゃごちゃになっちゃうとこだった!!

一方、同じ会社の違う部署に、佐藤昌弘、という平凡な名前の男がいました。
あるとき、取引先に電話したら、電話に出た相手の女性の声が驚くほどキレイだったそうです。
彼が話したかった相手はいなかったので、彼は折り返し電話くれるよう、その電話口の女性に依頼しました。
自分の名前を説明するのに、とても緊張したそうです。
あまりにもキレイな声の女の人だったから。

「えーと、佐藤は、よくある普通のサトウで、昌弘の昌は森昌子のマサ、昌子の子は子供のコです」

ええっ!!
周囲の人間、どびっくり!あんたそれじゃ、佐藤昌子になっちゃうよ!

さて、この二つの話、実話です。
ナナ公が人から聞いた話じゃなくて、ナナ公が体験した話だからです。

仮名使っていますが、オチがオチなので、基本的に実名の部分あります。
謝っておこう。ごめん。
てか、ナナ公の名前も一部出ています。だからいいじゃん?

ちなみに、この二つのケース、電話の相手は、どちらも聞き返してきませんでした。
どんな伝言メモが書かれたか、すごい気になりますね。