ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

ドナルドダックの彼女

昨日ちょこっとディズニーリゾートの話したけど、
そういえばね、ナナ公、学生の頃ディズニーランドでバイトしてた友達がいるの。

ええと、仮にデイジーとするね。

デイジー、東京生まれの東京育ち。
高校も広尾にある、帰国子女が多いとある女子高の卒業だったよ。

彼女、その日も授業さぼって代官山うろうろしていたの。一人で。
でね、男の子二人に道聞かれたんだって。
「駅には、どう行けばいいですか?」って。

実はデイジー、そのとき自分も道に迷っていたの。
でも言いたくなかった。
わかりません、って言いたくなかった。

屈辱・・・!って思ったらしいよ。
私のことを地元の人だと見込んで声かけてきたこの男の子たちに、田舎者だと思われたくない!
ってか田舎者じゃないし!じゃないし!!

『それで、どうしたの?』
そう聞いたナナ公に、デイジーは言ったよ。

『もちろん、英語で流暢に答えたよ。アイドンノーって。
 そんで続けて英語でしゃべった。私も駅に行きたいの、私も今迷ってるの』

結局その男の子達は他の人に聞いてきて、デイジーを代官山の駅に連れていってくれた。
しかも、渋谷までの切符を買ってくれたって。
グッバーイ!って手を振って別れたって。

『この、大嘘つき!』

なじるナナ公に、デイジーは涼しい顔で答えたよ。

『なんで?嘘ついてないよ。ただ英語で言っただけじゃん。
 私が、アイドンノーって言った瞬間、二人は手のひらを上に向けて肩をすくめるポーズをとったんだ。
 イケル!って思ったんだよ』

確かに、デイジーは英文科の中でもトップクラスの英会話の実力だった。

でもね、ごめんね、はっきり言って外見はこけしみたい。
絶対、相手もデイジーを外人だなんて思わなかったはず。絶対に。
優しいね。その子達。

昨日の話で、都会は冷たいみたいなイメージを、
地方ブロガーのおまえらに植え付けてしまったかもしれないので、
今日は心温まるエピソードを紹介してみたよ。

クリスマスだもの、いい話しとかないとねえ。