ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

入院に持っていく予定の本1

すじこちゃん とこの一言メッセージが啄木になっていたので、
ナナ公も、大好きな俳人、尾崎放哉のこと書いてみたくなったよ。

尾崎放哉(おざきほうさい)は、東大出て一流会社に勤めて8歳年下の奥さんもらったけど、
結局その全てを捨ててしまった転落の人生の俳人だよ。
最後は小豆島の小さなお寺の管理人になって、ひとり寂しくでも心穏やかに暮らして、
42歳で亡くなりました。

山頭火と同じ、季語にも5・7・5にもこだわらない、自由律の天才ですが、
山頭火のような、爽やかさや清々しさ的なものはどこにもありません。

放哉の句は、ただただ日々の暮らしを淡々と綴ったものが多いけど、
その切なさや間抜けさが、ナナ公の琴線にどうやら触れているらしいよ。




「爪切つたゆびが十本ある」・・・ふ、ふうん。

「咳をしても一人」・・・そ、そう。

「たばこが消えて居る淋しさをなげすてる」・・・気が付かなかったんだね。誰も注意してくれないからね。

「すばらしい乳房だ蚊がいる」・・・おいッ、たまにいいオンナとしてるときくらい集中しろ!

「墓のうらに廻る」・・・なにを見に?

「入れものが無い両手で受ける」・・・相手も相手だな、おい。

「よい処へ乞食が来た」・・・残飯整理させる気だな・・・。

「乞食の児が銀杏の実を袋からなんぼでも出す」・・・逆に施し受けてるのかよ!

「小さい時の自分が居つた写真を突き出される」・・・ああ、これはヤなもんだよね。同感です。

「人をそしる心をすて豆の皮むく」・・・うわあ溜め込みそうだね・・・。

「財布はたいてしまひつめたい鼻だ」・・・これは、メガネの句だね。

「底がぬけた杓で水を呑もうとした」・・・あっこれもメガネの句だ。

「なんにもない机の引き出しをあけて見る」・・・ひ、ひまだね。けいよいさん

「わが顔ぶらさげてあやまりにいく」・・・すじこちゃんっぽいよね。がんばって!まけないで!

「淋しい寝る本がない」・・・これはナナ公。



ホントはね、放哉のしみじみさを味わってもらいたくて、特に感想もなにも書かないで、
うっちゃった記事だったんだよ、コレ。
でも、たにさんのコメント読んで、ちょっとあまりにもうっちゃらかした書き方だったことを反省し、
15本の句、それぞれにナナ公の一言をつけてみました。てへ。

ってことでたにさんっぽい放哉を探してみたよ。「砂山赤い旗たてて海へ見せる」・・・海に勝利宣言!
ついでにジャポの句も。「なんと丸い月が出たよ窓」・・・アハハ。

あと、バグ(レッド)君は、むしろ山頭火で。
今、ぐいぐい日本中を車で回っています。
8月1日に東京を出発して、東北、北海道を回って、今北陸にいるらしいです。
毎日数回携帯更新でブログやっています。
種田山頭火の名句「分け入つても分け入つても青い山」。