ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

ほんとのセックス

今日はまず、染色体の話をするね。
ええと、人間の染色体は男がXY、女がXXの形をしています。
あ、染色体って言うのは、細胞内の遺伝子情報のことだとでも思って。

このXYって、染色体の形がそう見えるからそう言われているの。
ふたつの遺伝子情報が真ん中で結び合わさってできています。
つまり、正確には、
>-
><
左に首を傾げて読んでね。←こっちが上。

女のXXの場合は、
><
><
です。

結び合わさっている場所を線で切り離すと、
>:-
>:<
と、
>:<
>:<
です。

:はセックスのことですね。
あなたが男なら、


はお母さんからもらった遺伝子、


はお父さんからもらった遺伝子です。

わかりやすく話すために、
女の染色体XXの


をAとして


をBとして、
男の染色体XYの


をCとして、


をDとしましょう。

すると女XXはA:Bと表記できて、男XYはC:Dと表記できますね。

セックスして新しい個体をつくるということは、自分の半分を差し出すことです。
つまり、生まれる子供の染色体の可能性は、
A:C、A:D、B:C、B:D
の4パターンです。
このうち、男になる染色体はDにしか入っていないから、
A:DとB:Dの場合だけ男が生まれる。

いいかな?了解ですか?
まあ、これって初歩的なことだから、知ってる人はすっとばしてね。
ナナ公は、高校で習った覚えないし、大学では英米文専攻だったから、OLになってから独学で勉強した。
なので、みんなも知らない人が多いという前提で話したよ。

で、これは有性生殖の話なんだけど、
アメーバとかの単細胞の真核生物は分裂で増えていくから、性はないし、
老化して死ぬこともありません。

普通はね。

でも単細胞で真核生物でもゾウリムシは特別。というか不思議で、
分裂数に限界があるみたい。
3000回くらいが限度といわれています。

ゾウリムシはね、分裂に限界が来ると相手を見つけてきて、接合する。
二匹が接合(セックス)して遺伝子を交換する。
減数分裂をして、染色体の半分を交換するんだよ。とても原始的な有性生殖です。
ここから男と女がはじまったんだね。

もっとおもしろいことをゾウリムシはします。
それはオートガミーとよばれているもので、自分自身とのセックスだ。
まあ無理があるけど、人間の女でわかりやすく説明すると
A:Bが、AとBにわけて(減数分裂)、新A:Bをつくる。ってかんじかなあ。
他者とのセックスではないから、遺伝的多様性は含まれないけど、若返りは果たせる。

このオートガミーは外見ではわからない。
体の中で行うんだよ。

けっこうすげえ、ゾウリムシ。
いつのまにか若返り済み。

さあ、おまたせ、妄想だよ。

ナナ公は、人間もオートガミーできるようになると仮定してみた。
しかも、人間はAの中にふたつの遺伝子情報が含まれているので、





に分裂したあと、ひっくりがえってくっつけば、
もとの人間とちょっと違う人間が生まれるかもしれない。
まあ遺伝子情報に多様性は含まれないけど、たとえば、少子化問題とかは解決できるかもしれないな。
オートガミーで昨日とはちょっとちがう私。
若返った私。
まあ、人間には、時間的経過というものは重要だから、
まったく別人になってしまうかもしれないけど…
ほら、前回の、獲得性遺伝の話、思い出してね。

クローン人間に記憶もクローンさせられるのか?

まあそれはいいや。また今度。

女の場合、オートガミーにはなんの問題もない。
すべての染色体の形は、>だから。

でも男にはーが入ってる。
もしかしたら、なんかの間違いで(がんの発生みたいに)
―:―
って組合せつくってしまうかもしれない。
―:―
>:<
これは、新人類XI、ナナ公妄想では人類11号の誕生だ。

女は完璧な生き物だ。だから、世界は男社会を許されている。
ってこの話もまた今度。ジェンダーをテーマに話すね。男は不完全な生き物だ。体も心も弱いんだよ。

だからこそ、まだ進化できる可能性があるともいえるんだ。

人類11号は、ホンモノの男だ。
はやく進化して。男の子たち。
まずは、ココロのオートガミーからはじめてね。その先にきっと進化がある。

ココロのオートガミーって何かって?
そうだな、不完全な本能に従ってやる、誰とでもできりゃいいってセックスはやめてみたら?
誰の遺伝子を自分の遺伝子と接合させたいか、
ちゃんと考えて。
自分たちが不完全な生き物だってこと忘れないで。
その本能は、不完全なんだって、意識して。
完璧な本能に従って、あなたたちを選んだ彼女をがっかりさせないでね。
優しくしてあげるから。同情でね♥