ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

ヤッターマン ―リアルってなんだ!メタって逆にリアルじゃないような―

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今週火曜日10日の映画の日、観てきました。ヤッターマンです。
今、渋谷の駅前にヤッターワンがいるし、映画の冒頭が破壊された渋谷だということで、
これはぜひとも!ってことで…



なあんてカッコつけてもアレですよね。

ぶっちゃけ(ワオ!ぶっちゃけって死語?)特撮好きの血が騒いで見に行ったのです。
いつものように枠内はネタバレです。

これから観ようとお思いの方は飛ばして下さい。





ええと、言ってみればテレビ版にすると3話構成です。

まず冒頭は確かに破壊された渋谷…いえ、渋山での戦闘シーンからです。
渋谷ならぬ渋山というこの町、渋谷駅前のハチ公(という犬の銅像があります。ナナ公の名前の由来デス)
はこんなかんじにアレンジ。

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ああ、タツノコプロが原作だしね…ウマイッ。

この渋山での戦闘シーンが、私は一番わくわくしたかなあ。
キャーッて思いました。テンポ良くて面白かったです。

この冒頭の戦闘が、いってみれば第一話のクライマックス。
ヤッターマンたちはドロンボーに勝利し、彼らが狙っていた一人の少女を助けて基地に連れ帰ります。

この少女が第二話、第三話のキモです。
この少女の父親(アベサダオ)は、考古学者でドクロストーンを集めているんですね。
で、この少女も一個持って、父の帰りを持っている、と。

で、父親のほうは二個目のドクロストーンとともにドクロベー(ドロンボー一味のボス)に捕まっています。

第二話は、舞台はオジプト。
変な顔がついたピラミッドの中の遺跡にあるドクロストーンをめぐって戦闘開始。
この戦闘中に、ヤッターワンは敵の巨大花嫁ロボとともに自爆。
ヤッターワン一号(桜井くん)は、落下する岩からドロンジョ深キョン)を助けて、うっかりキッス。

このキッスがきっかけで、二人はなんとなくお互いを意識しはじめます。

第三話。ヤッターワンの魂を宿したヤッターキングヤッターマン見参。敵ロボは…イカ
ドロンジョは、一号に恋するあまり、邪魔な二号さんを亡きものにしようと重点攻撃。
しかし一号が二号サンをかばい、その姿に身を引くドロンジョ。かすかに涙。
ドロンジョに片想いしているボヤッキー槍魔栗三助)もほっとしたり悲しんだり怒ったり。
トンズラ(ケンコバ)の慰めも聞こえません。

と、なんとなく悪と正義の戦いと言うより、男女の修羅場チックなこのクライマックスに、
ドクロベー登場。考古学者アベサダをとりこんでいてアベサダの姿です。

ここで少女が「おとうさあああああん」みたいな?

親子の愛でドクロベー分裂。

なんだかんだあって、ドクロベー死亡。ドロンジョ一味解散・・・?




めでたしめでたし!ヤッターヤッターヤッターマン




・・・ああ、わかりましたよ。
ヤッターマン、筋書き浅ッ。こうして書くとド浅ッ。

でも面白かったのはやっぱり小ネタですよ。「ぽちっとな」とか「全国の女子高生のみなさん」とか
セリフもさることながら、
爆発の煙がドクロになったり、ドロンジョ一味が三人乗りの自転車で逃げたり、
ヤッターマンの変身がちょっとエッチっぽかったりですよ。

あとね、この映画、なんとなーくミュージカルチックでもあります。
ドロンジョ一味が札束の舞い散る中で
「俺たちゃ天才だ、ヘイヘヘーイ♪」で歌って踊るのはPVとしても一級品だと思います。

あ、深キョンドロンジョ様ですが、巷で言われてる、セクシー衣装以外に素晴らしい点が!

声です。

「やっておしまいっ」のあの声をはじめとして、彼女の声、オリジナルの小原乃梨子さんにそっくりでした。

あ、ドロンジョの声優だった小原さんと、トンズラのたてかべさん、
特別出演してる場面がありましたよ。
ってゆーか、この二人、初代のび太ジャイアンじゃないの・・・


まあねえ、このテのちょいエッチでちょいグロでワルノリ激しい特撮は、観る人を選びますね。
監督が三池監督という、哀川翔ゼブラーマン撮った人なんですよね。
見た方いらっしゃる?
ナナ公は、観に行ったし、好きな映画でした。まあ、あれもちょいエッチでちょいグロだったね。
主題歌、良かったね。

あ、この三池監督、昔、ナナ公が今通っているキルト教室の先生の部屋に住んでいたそうです。
って同棲とかじゃないからね!前の住人なんだって、あの人が。

最後に、ヤッターマン見に行く方、最後まで、クレジット終わる最後まで席は立たないようにネッ!





結論から言うと、ええと、昨夜最終回だった「うたのおにいさん」より100倍リアリティがありました。


なんじゃあ、うたのおにいさんは!
めちゃくちゃ!
ありえなさすぎで、爆笑どころか苦笑と軽蔑で終わりました…

新番組の、名探偵の掟のほうが少しは期待できるかなあ。
東野原作のメタミステリですよね。原作は面白かったけど、映像化はどうやるんだろ。

メタ、というのは箱庭構造になっているものを一般的に指しますが、
虚構と現実の境目があいまいなものもメタになるようです。
ヤッターマンもオリジナル声優出してみたりとメタな部分あるしね。

最近、このメタもの、多いような気がします。33分探偵も一種のメタでしたし、
今放送中の仮面ライダーディケイドも、メタライダーなかんじするし、
なにより最近のバラエティ。メタバラエティばかりですよね。

ひな段芸人とかメタなかんじ。雨上がり宮迫の「これ、テレビジョンやぞ!」あれ、すっごくメタですねえ。