ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

でんこちゃんから、ウナギイヌへ?

メリクリ皆さん!
 
このブログ始めた時には抗がん剤の治験の仕事していたので
抗がん剤について書いたりしていましたが、
震災後はエネルギー関係の仕事が多く、
現在もエネルギー業界にいます。
 
せっかくだから、私の仕事の話、
特にちょっと電力自由化について書いてみようと思います。
個人の所見です。
 

 
電力自由化、今更説明することでもないかもしれません。
来年4月から、あなたの好きな会社から電気が買える・・・
というのは需要家目線ですが、つまり、
来年4月から、いわゆる電力会社以外も電気を売っていい、
という自由が始まります。
電気代高いナーと思っている方は、
安い電気代の会社を選択することができます。
 
もしこの記事を読んでいるあなたが「原発反対」なら、
東京電力を始めとする電力会社との契約を辞めることができます。
辞めた後、どこのキャリアを選ぶかですが、
料金で選ぶ以外にも、原材料で選ぶ…という方法もあります。
電気は天然のエネルギーではないですからね。
つまりメーカーとしての電気会社です。素材にこだわる電気選びです。
 
例えば火力発電で電気をつくっている会社の電気は、
たぶん現在の電気代より安くなります。
そのかわり火力の環境汚染は原子力より直接的です。
事故がない限りクリーンで、
廃棄物などの環境汚染についてはある意味先送り、
つまり「ただちに影響ない」的な原子力と違って、
火力はその日から空気汚染が始まります。
お隣り中国の大気汚染はその最たるもの。
もちろんCO2排出量も多いので地球温暖化対策上よくないし、
先日パリで開催されたCOP21の総理発言や全体の流れ的にも、
制限はかかるかも。
私予想ではマスコミの操作が入ると踏んでいます。
実際、電力自由化の先輩で同じ島国のイギリスでは、
安さに釣られて火力発電会社を選択する国民が多すぎて、
CO2排出量が大幅にオーバーし、
政府は何らかの制限を考えてるという噂も聞きます。
 
では最も環境汚染しないのは何が原料か?
それはもちろん再生可能エネルギーでしょう。
風力水力バイオマス。方法はいろいろありますが、
自然に還るエネルギーなので、環境破壊はほぼゼロです。
再生可能エネルギーの期待の新人は、水素、ですが、
水素はもちろん再生可能エネルギーの大半は、高いです。
良い素材のものは高い。当たり前ですね。
 
よく原発反対派の方は
原発に頼らなくても(再稼働しなくても)電気足りてるじゃない」
とおっしゃっていますが、
そう、日本が必要分の電気をつくることだけが目的ならその通りです。
 
あなたが家から職場まで、電車を使わず出勤できるか。
そりゃできますよね。徒歩でも時間さえかければ。
あるいはお金かけてタクシーで行くこともできますよね。
自転車、という選択肢もあるかも。
お金をかけるか時間をかけるか体力を使うか。
でも会社には着けばいいってもんじゃないはずです。
決められた出社時間までに着くこと。
着いた後数時間の労働に集中すること。
 
電気も同じ。発電できればいいってわけじゃないのです。
コストの問題、安定供給の問題、環境問題。
電力自由化になれば、
需要家、つまり消費者の我々が何目線で電気を選ぶか、自分次第です。
 
高くてもいいから良いものを。
いや、経済効果の高いものを。
 
もちろん安定供給面は大事です。
現時点では電力会社の体勢がやはり一番頑健と思います。
詐欺まではいかないでしょうが、
再生可能エネルギー、しかも安いです!
と、いう会社から電気を購入した結果、
数か月後には倒産、
電気の供給が不安定(一応エネ庁はそういう場合でもすぐには電気が止まらないよう整備してる、と言っています)になりかねません。
大手エネルギー会社も沢山参入してきますが(おそらく都市ガスも参入します)、停電や災害など万一の時の対応もどのレベルか、現時点では未知数です。
 
なので、ごめんなさい。
私は基本的に東電から乗り換える予定はありません。
 
そこで問題なのが、
私のような選択をする国民が大半だった場合どうなるか?
です。
 
東電大勝利。
 
ということになります。
このブログのようなネットでも
原発反対」「うちはあまり電気使ってないし」「子供の未来のために」
などのコメントをよく見ますし
それに対して
「そういうネットに書き込めるのも電気のおかげでしょ」
「だったらネットやめろ」など
お互いの信じる正義で言い合う姿も見かけます。
 
が、電力自由化後は簡単です。
 
原発反対なら東電との契約を切ればいいのです。
口先で「原発反対」と言っていても、費用対効果で結局東電を選ぶなら「原発仕方ないね」ということなのです。
そう、電力自由化後にも東電から電気を買い続ける人が多かった場合、
それはつまり、国民投票の結果「原発アリで」に決まったということです。
 
先々週くらいに私は、
高齢者ドライバーについて情報操作があるんじゃないか?
という記事を書きました。
専業主婦叩き操作は功を奏して、扶養枠は撤廃の方向になりました。
高齢者叩きもうまくいきそうです。
年金事業に失敗した国は高齢者を養いたくないのでしょう。
私個人の見解ですが、次は鬱病や身障者に矛先が向く予感があります。
 
来年4月には電力自由化の話題でメディアは沸くかもしれません。
電気販売の宣伝や、訪問販売・詐欺も始まるでしょう。
 
そして結局は
「なんだかんだ原発由来電気しかないのかね~」的に誘導されそう…
と今、少し思っています。
だって現政府は原発再稼働推進なんだから。
 
あ、電気は買わないで自分でつくる、という選択もなくはないですね。
エネファーム、という名称のやり方が一番有名(とはいえよくわからない方も多いでしょうが)ですが、
要は自家発電ですね。
太陽光という再生可能エネルギーとの併用が一般的で、
パネルや設備投資にイニシャルコストはかかるけど、
電気代のランニングコストは低くなります。
でももう電力会社は買い取らなくなったので、
儲けるまでは期待できないでしょう。
こちらも、高額なイニシャルコスト以外にも低周波問題等
まだまだ壁は高いですが、
お住まいの地域、家族環境・人生設計によってはアリかもしれないです。
 



再生可能エネルギーはタクシー通勤。贅沢な気もしますが、通勤時間は短く快適で、質の良い労働が見込めます。
結果的に大出世し、安い買い物かも知れません。家族も喜びます。子供の将来も安心です。

電車通勤は原発。ほぼ定刻通りだし、交通費も妥当。しかし満員電車のストレスはかなりあり、職場ではクタクタかも。
天候等で車内に閉じ込められたり、事故で完全運休復帰の見込みなしの日の可能性は常にあります。痴漢や掏りだって乗ってきます。

自転車通勤。最初に自転車購入というイニシャルコストが必要です。駐輪場などランニングコストも多少出るでしょう。
しかし、体力に自信があり、職場までの道筋や距離によっては、これほど快適で健康的な通勤方法は他にありません。
これが、電気は我が家でつくる、という選択肢に近いです。しかし雨の日のリスクも考えておかなければなりません。

徒歩通勤は火力発電等、原発以外の再生不可能エネルギー(産廃がでます)。節約という面ではダントツです。しかし通勤時間は長くなるでしょう。早朝出勤夜中帰宅になるかも。人生はお金では買えません。何年寿命が短くなる計算になるでしょうか。


 
…てな感じですか。
電力自由化。まずは参加しましょう。結果原発選択でもいいのです。
せっかくの自由、メディアの操作やイメージに惑わされず、自分のライフスタイルに合ったものを自分の意思で選びましょう。
 
長くなりましたので、今回はこの辺で。すべて個人的見解です。
また、現時点での情報を元にしておりますので、来年の今頃も今と同じではない可能性はあります。
特に火力発電なんて、技術の進歩で産廃殆どなくなってるかもしれません。
 
 
さて、今日はイブなので、鶏肉料理つくります。
白いクリーム煮と、赤いトマト煮二種類つくって、紅白でおめでたい感を出していこうと思っています。
プレゼントはなしで。って駄目な夫婦ですかね?