ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

全て入力不要

いつも頭痛をするのがよくなる。

って言われても・・・。
ええと、ナナ公が今見てる書類に、手書きで書いてあるんです。

ある病気の方が書いた日誌に書いてあったモノで、ナナ公の作業には直接関係はありません。
ナナ公は、データだけでほしいので、申し訳ないけどそんな心情吐露はいらないのです。

でもちょっと悩んじゃった。

これ、有効性?それとも安全性?

「いつも頭痛をしているのが良くなる!薬きいたよ!」かな?

それとも
「いつも、頭痛をしている、のによく成る。薬の副作用ひどいよ!」かな?

普通なら「良くなる」だろうけど、そんなこと書くかな?
手書きで書いてる部分って、辛いことを訴える言葉が多いものです。クレームばかりです。
だって、手書きで書く欄なんてもともとないんだもの。
患者さんの記入は、項目に○するだけでいいのに、勝手に余白に書いてあるんです。

患者さん自身が書いたものには、あんまり整合性はないです。
この患者さんが服用している薬は、脳の薬だから。

ものすごい震える字で「震えがとまらない」って書き殴っているときもあるし、
その翌日の日誌に「すっかりよくなった。まったく震えがでない」って書いてあるときもある。

でも、やっぱりものすごい震えてる字です。・・・嘘つくなよ!

そして、ナナ公の作業は、そういった患者さんの叫びの上に「入力不要」ってはんこ押してくことです。
患者さんは、お医者さんと交換日記してるつもりなんだろうね。

「腕から血が止まらないのは、先祖代々の悪霊のせいなのでしかたないです」
 ・・・いや、あんたがリストカットしたんだろ!

「体中がかゆくてたまらないけど、囲碁に勝った。と言っていた」
 ・・・と言っていた。っておい!誰の話だ!

ごめんね。でもおもしろい。

うっわーすっげーな!って思いつつ、非情に、ばんばん「入力不要」って押していく自分もおもしろい。

脳の病気は、本人はすごく辛いし、もちろん家族や周りで見てる人も辛いと思う。
おもしろがれる力がなくなるのが、脳の病気の特徴でもあるし。ごめんね。ナナ公、悪だね。

でも、ナナ公、去年までは、体の病気のチームにいました。

ただの事務OLの感じたことにすぎないけど、単なるナナ公の錯覚かもしれないけど、
やっぱ体の病気のほうがイタイな。

それは、患者さんの過半数が死んでしまうデータだったから。

今のほうが、ナナ公はココロがラクです。

ばっかだな!早く良くなれよ!って応援しながら、
今日も、患者さん達の必死の叫びに「入力不要」って押してくよ。