ぷりんのその後2:決意
休日出勤する彼が、帰りに私の部屋に訪れることになりました。
料理駄目々々の私は友人達に「私にも作れるお手軽料理を伝授して」って教わってメニューを決めました。
その日は、寝坊しないようにしなくちゃ!
午前中に洗濯と掃除を済ませて、午後から買い物をして、
帰ったらシャワー浴びて髪も洗って、そのあとお風呂の掃除をしよう。
料理の手際が悪いから、早めに準備に取り掛かろう。
さて、前夜11時過ぎ、残業して帰る途中で彼からの電話が鳴りました。
「これから行ってもいい?」
明日のつもりでいた私は戸惑いながらも、慌てて帰って部屋をパタパタと片付けて彼を待ちました。
やがて彼は照れたような表情でやってきました。
そして夜が更けるまで二人で焼酎を飲みました。
彼は「ご馳走様、美味しい焼酎だね!明日も美味しいの持ってくるからね」って言ってくれました。
また明日も彼が来る!!嬉しくて幸せで他のことは何も考えられませんでした。
翌朝、休日だというのに8時前に起きて支度を始めた彼を見て、
せめて駅まで見送りたくなって一緒に家を出ました。
駅前の店で珈琲を飲んでいるときはまだ、この満ち足りた時間がいつまでも続くような気がしてました。
珈琲店を出て地下鉄の乗り場まで一緒に歩きながら、ふと思いました。
家庭のある彼が2晩も家を空けられるんだろうか?今夜は来ないんじゃないだろうか?
一歩々々進むうちにそれは確信に変わっていきました。
彼が改札を通る直前、私は小さな声で聞きました。
「今夜はどうするの?」
来ないなら来ないと言って欲しかったのです。
それならまた別の一日を過ごせる…
でも彼はいつもの優しい笑顔で「後で連絡する」そして手を振って行ってしまいました。
来てくれるって思っていいんだよね?
私は予定通りシーツやタオルケットまで洗濯して、掃除して、買い物して、
そして3時を過ぎたとき一本のメールを入れました。
「今日、無理しなくていいよ」
私から切り出した方が彼も断り易いだろうし、何より怖かったのです。
彼の方からアッサリ断られるのが怖かったのです。
でもその時の返事も「後で連絡する」
私は不安を拭えないまま、彼からの連絡を待つより他にありませんでした。
彼が来てくれることになったときに何の支度も出来てなかったら悲しい!
夕焼けで外が紅く見えるようになった頃、台所に立ちました。
準備を始めてすぐメールがきました。
「(休日は会社の空調が入らないので)暑さとと眠さでバテ気味!仕事もまだ 掛りそう。今夜はお酒を飲める状態じゃないみたい。また今度飲もうね」
ほーら、やっぱり来ない!
自宅が遠いから、会社に近くて独り暮らしの私の部屋は便利な簡易宿泊所なんだね!
反射的に友人の一人に電話を掛けていました。でも友人には繋がりませんでした。
私はその場に崩れ落ちるように座り込みました。
喉の奥を熱いものが込み上げてきたけど、奥歯をギュウっと噛み締めて決めました。
泣かない!友達に甘えない!彼に期待しない!
強くなる!アタシ結構強いけど、もっともっと強くなる!
彼を好きでい続けるなら今より強くならなきゃ…
部屋中が真っ暗になって目の前の冷蔵庫が見えなくなっても、
そこを動けずに呆然と座っていました。
ウチのニャンコはそんな私を気遣うかのように、ずっと私のそばで寝そべっていてくれました。
ナナ公です。こんにちは。
このメールの中で、ぷりん電話した友人は、私かもしれません。
最近、ぷりんから突然電話がかかってくることが何回かありました。
でも、私、基本的に携帯への電話は、かかってくることが予想されてないかぎり、出ない人間です。
気がつかないことも多いし・・・。
SOS、気がつかなくてごめんね、ぷりん。
いいよ、あんまり強くならなくて。いつでも何度でも電話してきていいからね。
料理駄目々々の私は友人達に「私にも作れるお手軽料理を伝授して」って教わってメニューを決めました。
その日は、寝坊しないようにしなくちゃ!
午前中に洗濯と掃除を済ませて、午後から買い物をして、
帰ったらシャワー浴びて髪も洗って、そのあとお風呂の掃除をしよう。
料理の手際が悪いから、早めに準備に取り掛かろう。
さて、前夜11時過ぎ、残業して帰る途中で彼からの電話が鳴りました。
「これから行ってもいい?」
明日のつもりでいた私は戸惑いながらも、慌てて帰って部屋をパタパタと片付けて彼を待ちました。
やがて彼は照れたような表情でやってきました。
そして夜が更けるまで二人で焼酎を飲みました。
彼は「ご馳走様、美味しい焼酎だね!明日も美味しいの持ってくるからね」って言ってくれました。
また明日も彼が来る!!嬉しくて幸せで他のことは何も考えられませんでした。
翌朝、休日だというのに8時前に起きて支度を始めた彼を見て、
せめて駅まで見送りたくなって一緒に家を出ました。
駅前の店で珈琲を飲んでいるときはまだ、この満ち足りた時間がいつまでも続くような気がしてました。
珈琲店を出て地下鉄の乗り場まで一緒に歩きながら、ふと思いました。
家庭のある彼が2晩も家を空けられるんだろうか?今夜は来ないんじゃないだろうか?
一歩々々進むうちにそれは確信に変わっていきました。
彼が改札を通る直前、私は小さな声で聞きました。
「今夜はどうするの?」
来ないなら来ないと言って欲しかったのです。
それならまた別の一日を過ごせる…
でも彼はいつもの優しい笑顔で「後で連絡する」そして手を振って行ってしまいました。
来てくれるって思っていいんだよね?
私は予定通りシーツやタオルケットまで洗濯して、掃除して、買い物して、
そして3時を過ぎたとき一本のメールを入れました。
「今日、無理しなくていいよ」
私から切り出した方が彼も断り易いだろうし、何より怖かったのです。
彼の方からアッサリ断られるのが怖かったのです。
でもその時の返事も「後で連絡する」
私は不安を拭えないまま、彼からの連絡を待つより他にありませんでした。
彼が来てくれることになったときに何の支度も出来てなかったら悲しい!
夕焼けで外が紅く見えるようになった頃、台所に立ちました。
準備を始めてすぐメールがきました。
「(休日は会社の空調が入らないので)暑さとと眠さでバテ気味!仕事もまだ 掛りそう。今夜はお酒を飲める状態じゃないみたい。また今度飲もうね」
ほーら、やっぱり来ない!
自宅が遠いから、会社に近くて独り暮らしの私の部屋は便利な簡易宿泊所なんだね!
反射的に友人の一人に電話を掛けていました。でも友人には繋がりませんでした。
私はその場に崩れ落ちるように座り込みました。
喉の奥を熱いものが込み上げてきたけど、奥歯をギュウっと噛み締めて決めました。
泣かない!友達に甘えない!彼に期待しない!
強くなる!アタシ結構強いけど、もっともっと強くなる!
彼を好きでい続けるなら今より強くならなきゃ…
部屋中が真っ暗になって目の前の冷蔵庫が見えなくなっても、
そこを動けずに呆然と座っていました。
ウチのニャンコはそんな私を気遣うかのように、ずっと私のそばで寝そべっていてくれました。
ナナ公です。こんにちは。
このメールの中で、ぷりん電話した友人は、私かもしれません。
最近、ぷりんから突然電話がかかってくることが何回かありました。
でも、私、基本的に携帯への電話は、かかってくることが予想されてないかぎり、出ない人間です。
気がつかないことも多いし・・・。
SOS、気がつかなくてごめんね、ぷりん。
いいよ、あんまり強くならなくて。いつでも何度でも電話してきていいからね。