ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

政治の授業の時間です(by美人教師による)

ご存知の方も多いとは思いますが、あえて書きます。
資本主義と民主主義と社会主義の違いについて。

マンションで例えてみましょう。

5階建てのマンションがあって、4階までは1フロアに5軒ずつ世帯が入っています。
5階は、1フロアで1世帯。お金持ちが1人で住んでいます。
このマンションの世帯数は21世帯。
どれも単身入居だと仮定すると、21人の人が住んでいます。

さて、今度このマンションの外壁を塗り替えることになりました。
このマンションの規定では、住人の数の過半数が賛成なら、塗り替え決定です。
民主主義の原理です。
21人がそれぞれ同じ重さの1票を持っています。

ところがある日、このマンションが大地震で崩れてしまいました。
残ったのは土地だけ。
21人で分けることにしました。
土地の5分の1を、5階に住んでいたお金持ちがとり、
残りの5分の4を20人で分割。1人のとり分は、全体の25分の1です。
資本主義の原理です。

社会主義の場合は、まずこんなマンションは存在しません。
5階のお金持ちが、がんばって買った1フロアを、他の20人は勝手に使ってもいいのです。

だから社会主義の国は、貧乏なことが多いのです。
いくら才能と努力つかってがんばっても、みんなで分けなければならないから。
そりゃあね、みんな働かなくなるよ。他人のために働くなんてばかばかしくて。
弱者の面倒を強者が見るという、このシステムは、人間には向いてないみたいですね。
これは、アリとかハチとか群で暮らす生き物のシステムです。
群れているのに、ヒトの方がムシより劣ってるのかもしれません。

よその子も、うちの子と同じくらい可愛いよっていう、
みんな未来の日本の子供達だよっていう考え方が、もっとスムーズに受け入れられれば、
少子化問題なんて起きなかったかもしれないのにね。
産休とってる同僚と同じ給料でも、了解できるサラリーマンていないよね。この国には。
体が弱くて休みがちなバイトと同じ給料で、OKだせるフリーターもいない。

他人の事情を理解するその前に、それが事実かどうかをヒトは疑ってしまうから。

社会主義で理想国家をつくるためには、ヒトには最高レベルの正直さが要求される。
社会主義性善説がもとになっているんですね。
サトラレの国だ。

そう、日本は一応民主主義です。
みんなの命はおんなじ重さ。
強者には物足りなく、弱者には厳しい、でも平均で大多数が納得のこのシステム、民主主義。

アメリカは資本主義。命の重さが違います。
だって、日本みたいに、国がマネージしてる保険制度はないんですよ。すべて民間企業の保険だけ。
CMとかでやってるアレですよ。
いろんなタイプのCMやってるよね。
がん保険とか一生かけ金がかわらないとか1日入院1万円保障とか70歳でも入れるとか。

アメリカ人だったら、自分で選ぶんですよ。
義務もないから、貧乏人は保険そのものに入ってないこともあります。
一方、お金持ちは、うんと高い保険に入ってる。

わかりますよね?
つまり、貧乏人は、どんな病気になっても病院に行けないし、
お金持ちは、ちょっとの擦り傷でも、バンドエイド貼ってもらいに病院に行くんです。

ナナ公は、どこか特別の政党を薦めたりはしないけど、
今度の選挙は行こうよ、と、このブログ読んでるみなさんに薦めたい。

日本の保険も裁判も選挙も、まだ民主主義だよ。
1票の価値を守って、次の世代に渡したい。
近い未来、選挙も資本主義になるって考えてみて。
高額納税者の1票と、庶民の100票が、同じ価値の未来を想像してみて。

9月11日、日曜日。次の選挙は、資本主義国家アメリカがテロにあったあの日です。