ナルキッソスとエコー
けいよいさんってゆーブロガーさんとこで、水仙の神話が書かれていました。
ナナ公の覚えてるかんじでは、水仙の神話はこうです。
森にエコーというニンフ(妖精の娘)がいました。
彼女は、とてもおしゃべりで、それが全能の神ゼウスの正妻ヘラの怒りを買いました。
ええと、ヘラがゼウスが部屋にいると思って安心してたら、エコーの物真似だったんですね。
で、その隙に、ゼウスは浮気してたんです。
で、怒りのヘラは、エコーに呪いをかけました。
エコーは、自分からは口がきけなくなり、
ただ誰かが何か話したときだけその物真似をくりかえすだけしかできなくなってしまったのです。
そんなエコーが悲しみにくれながら、森を歩いてるときに出会ったのが、
美青年のナルキッソスです。
エコーは彼に一目ぼれしましたが、満足に口のきけないエコーをナルキッソスは相手にしません。
「なあにきみ?用事がないなら、ぼくのことつけまわさないでよ」
まあ、キモいみたいなこと言われたわけですね。
おしゃべりではあるものの純真なエコーは、恥ずかしさのあまり体が消えてしまいます。
で、エコーは泣きながら女神ネメシスのところへ行きます。エコーは頼みます。
「どうかあのひとに叶わぬ恋の辛さを教えてやってください」
ネメシスは復讐を司る女神です。アガサ・クリスティでは結構でてきますね、この女神。
そこで、ネメシスはナルキッソスに呪いをかけるのです。
乙女の心を踏みにじったナルキッソスは、永遠に他人を愛せなくなるように。
いつまでもひたすら、自分だけを愛し、叶わぬ想いのなか苦しむように。
呪いにかかったナルキッソスは、ある日水面の中に映った自分に激しい恋をします。
あのね、ナルキッソスは自分だと知っていたわけではないんですよ。
だから正確にはナルシストじゃないんですけどね。
でもまあ、自分の顔を見たことなかったとはいえ、自分に惚れるってのもすごいですけどね。
彼は、言います。
「なんて美しい。美しい水のニンフさん、僕のそばに出てきておくれ。僕はあなたに恋してしまった」
そして彼女をつかまえようと水の中に手を伸ばします。
でもしょせん、水に映った影ですから、彼が水に手を入れると、その像は壊れてしまいます。
「ああ。ごめんよ。逃げないで。おどかすつもりじゃないんだよ」
ナルキッソスが、手を引っ込めると、あざ笑うようにまた水面は像をつくります。
「ああ、愛しい人。そこにいて」
「ああ、愛しい人。そこにいて」
「なんてキレイな瞳」
「なんてキレイな瞳」
そう、ネメシスに復讐を依頼したものの、ナルキッソスへの恋心が捨てられないエコーは、
湖から離れられないナルキッソスのそばに戻ってきてしまったのです。
そして、ナルキッソスの言ったことをひたすらくりかえすのです・・・。
「愛してる、愛しい人」
「愛してる、愛しい人」
こうして、湖から離れられないまま、ナルキッソスは息絶えます。
愛のために死んだ青年を哀れに思った、愛の女神アフロディテーがその姿を花に変えました。
それが、水仙。
ナルキッソスです。
そして、報われぬ片想いに最後まで苦しんだエコーは、今でも野山でただ誰かの声をくりかえし、
エコーすることしかできず、悲しみの中生きているそうです。
彼女は、とてもおしゃべりで、それが全能の神ゼウスの正妻ヘラの怒りを買いました。
ええと、ヘラがゼウスが部屋にいると思って安心してたら、エコーの物真似だったんですね。
で、その隙に、ゼウスは浮気してたんです。
で、怒りのヘラは、エコーに呪いをかけました。
エコーは、自分からは口がきけなくなり、
ただ誰かが何か話したときだけその物真似をくりかえすだけしかできなくなってしまったのです。
そんなエコーが悲しみにくれながら、森を歩いてるときに出会ったのが、
美青年のナルキッソスです。
エコーは彼に一目ぼれしましたが、満足に口のきけないエコーをナルキッソスは相手にしません。
「なあにきみ?用事がないなら、ぼくのことつけまわさないでよ」
まあ、キモいみたいなこと言われたわけですね。
おしゃべりではあるものの純真なエコーは、恥ずかしさのあまり体が消えてしまいます。
で、エコーは泣きながら女神ネメシスのところへ行きます。エコーは頼みます。
「どうかあのひとに叶わぬ恋の辛さを教えてやってください」
ネメシスは復讐を司る女神です。アガサ・クリスティでは結構でてきますね、この女神。
そこで、ネメシスはナルキッソスに呪いをかけるのです。
乙女の心を踏みにじったナルキッソスは、永遠に他人を愛せなくなるように。
いつまでもひたすら、自分だけを愛し、叶わぬ想いのなか苦しむように。
呪いにかかったナルキッソスは、ある日水面の中に映った自分に激しい恋をします。
あのね、ナルキッソスは自分だと知っていたわけではないんですよ。
だから正確にはナルシストじゃないんですけどね。
でもまあ、自分の顔を見たことなかったとはいえ、自分に惚れるってのもすごいですけどね。
彼は、言います。
「なんて美しい。美しい水のニンフさん、僕のそばに出てきておくれ。僕はあなたに恋してしまった」
そして彼女をつかまえようと水の中に手を伸ばします。
でもしょせん、水に映った影ですから、彼が水に手を入れると、その像は壊れてしまいます。
「ああ。ごめんよ。逃げないで。おどかすつもりじゃないんだよ」
ナルキッソスが、手を引っ込めると、あざ笑うようにまた水面は像をつくります。
「ああ、愛しい人。そこにいて」
「ああ、愛しい人。そこにいて」
「なんてキレイな瞳」
「なんてキレイな瞳」
そう、ネメシスに復讐を依頼したものの、ナルキッソスへの恋心が捨てられないエコーは、
湖から離れられないナルキッソスのそばに戻ってきてしまったのです。
そして、ナルキッソスの言ったことをひたすらくりかえすのです・・・。
「愛してる、愛しい人」
「愛してる、愛しい人」
こうして、湖から離れられないまま、ナルキッソスは息絶えます。
愛のために死んだ青年を哀れに思った、愛の女神アフロディテーがその姿を花に変えました。
それが、水仙。
ナルキッソスです。
そして、報われぬ片想いに最後まで苦しんだエコーは、今でも野山でただ誰かの声をくりかえし、
エコーすることしかできず、悲しみの中生きているそうです。
水の仙人。仙女かな?