美人妻ナナ公の事件簿８

私の名は、けいよい。



…えへへ、お久しぶりです。あれから３年ぶり、私も大学四年生になりました。
実は来年の春、卒業と同時に結婚が決まりました。ぬーとです。


私は残念ながら、ぬー一筋の学生生活を送り、五人も恋人候補がいたわけでもないし、
まして、ぬーは卒業後、医者になるわけでもない。
平凡なサラリーマンとその妻ってことになるのだが、きっと幸せになれると思う。
しかし、あの暗号が、
一行目が干支、二行目が月、三行目が星座、の頭文字になってるとは気が付かなかった。
全く面倒なことでした。

そんな面倒な女だから、あっという間に失恋して、プチ失踪ってなことになっちゃったんだけど。
しかも失踪の手紙まで暗号にしてくるし！
まさか、仏さまを二つにわけて、イとム。
それを山口にくっつけて「仙台にいます」だとは！
もちろん、のぞみを予約して、すぐに会いに行った私はお人よしです。



…ふう。一気に答え合わせして、リンク貼るのって、面倒ね！

ってこっちの話です。

ま、そんなわけで、今日もナナ公さんのところに来ています。結婚の報告です。
ナナ公さんは三年たった今も変わらず、いえ、年々若返っているかのごとく美しくなり、
今は志武矢市から引っ越して、隣町の亜傘香市にお住まいです。

「ねえねえけいよいちゃん、今度、専業主婦探偵ってドラマがやるんですって」
「知ってますよ。主演は深キョンですよね」

「……」

「……」

「…あっ、もうっぜんぜんっ。ナナ公さんの方が綺麗で、深キョンなんててーんで力不足ですよね！」
「ウフフ」

ふー…。

しかし、ここの旦那さんのメガネさんは、実際ナナ公さんがいなければ１００回は逮捕されてたと思う。
なんてったってメガネ氏は、運がとことん悪いうえに、おっちょこちょいでうっかりモノで。
リアルのび太なのです。

まあ、ドラえもん体型のナナ公さんとは、お似合…げほっごほっ。


なあんて考えてたら、噂の（私の心の中で）メガネ氏ご帰宅です。

「お邪魔してます」
「あ、いらっしゃい、けいよいちゃん…けいよいちゃん…」

ん？様子が変？

「あのさ、言いにくいんだけど…ぬー君との結婚ね…やめたほうがいいと思う」

ええええええっ！？

何をトツゼンッ。メガネ氏はしこたま酔っ払っていたが、ナナ公さんと私で、
一生懸命聞き出したところ、こういうことらしい。

「あのね…今までぬー君と飲んでいたんだけどさ、結婚の話聞いてさ…
　『あと一年後ですかあ。早いもんですねえ』と僕が言ったらね、
　ぬーくんね『飽きちゃいますから』って…」

えええええええええええええええっ！！？？

ひどーい！確かにもうつきあって３年だけど、私はまだぬーに飽きたりしていないのに！！！

今にも飛び出さんとする私の肩を、そっとナナ公さんが抑えた。
「落ち着いて。ぬー君はね、メガネの間違いを直しただけなのよ」

問題：さて、ぬーさんはメガネのどんな間違いに気づいたんでしょうか。

ひっ、久しぶりの「ナナ公のつくり話」更新です。しかも３年前の解答からという…。
というわけで、今回は非常に簡単な問題です。

トトノイマシタ！と叫びたくなるかんじですね。
正解がわかった方は、内緒コメントにてお願いします。一応ね。