ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

誰が、いつ、どこで殺したか

こんにちは、反省中のナナ公です。
むずかしいですね!
何かを語るって!
昨日の「無実はさいなむ」はめちゃくちゃでしたね!
次行く前に、
いったんブレイク、昨日のフォローさせてください。

どこの業界でもそうなように、推理小説界にもいくつかの業界用語があります。
よく知られているのは、アリバイとか、トリックとかですね。
この、アリバイ崩しをメインにしている話は、
細かくわけると、ホゥエンダニットとホゥエアダニットという分類になります。
また、トリック解明がメインの話は、
ハウダニットといわれます。
そう!お気付きですか?これは5W1Hなんですね。
英語で書くと、
・who done it フーダニット (誰が殺したか-犯人特定)
・why done it ホワイダニット (なぜ殺したか-動機)
・when done it ホゥエンダニット (いつ殺したか-アリバイ)
・where done it ホゥエアダニット (どこで殺したか-アリバイ)
・which done it ホイチダニット (限られた中での誰が殺したか-犯人特定)
・how done it ハウダニット (どうやって殺したか)
・・・このうち、which done it ホイチダニットは、ほんとにそう使われてるか自信がないので、説明できません。勉強不足ですいません・・・
これがわかれば、真相が全て明らかになる!というポイントが
この5W1Hで分類されるんです。
例えば、刑事コロンボなんかは、ハウダニットですね。
コロンボはなぜか最初から犯人がわかっていて、
どうやって殺したかさえ分かれば、追いつめることができるんです。
エラリイ・クイーンなんかも、ハウダニットが多い気がしますね。
特にドルリー・レーンシリーズの「Yの悲劇」なんて、
どうやって殺したかのキモ、凶器がポイントですね。
・・・うーん、でも凶器が何かは最初からわかってるから、
どうしてその凶器を選んだかが問題になるわけで、
フーダニットの問題なのかな?
ちなみに「Yの悲劇」の犯人が使った凶器は、
ギターに似た楽器マンダリンで、殴殺です。
伝統的な古典推理小説(ナナ公が大好きな時代ですが)は、こうやって5W1Hに分類できることがほとんどです。
分類方法は、読者によって違うので難しいんですけど(「Yの悲劇」みたいにね)。
最近はメタ・ミステリと呼ばれる分野も登場してきてますが、
ナナ公にはいまいち響いてこないんですよ。
子供のころから、推理小説になじんでいた人間、しかも自分では書かない人間には、メタ・ミステリって苦手なのかもしれません。
・・・メタ・ミステリって何か、って?
だから、ナナ公にはよくわかりません!

うーん、また長くなってきちゃった・・・
そろそろまとめます。
つまり、
アガサ・クリスティーは、フーダニットとホワイダニットが、とびぬけていいんですよ。
もう、最高です。
この人が、こんな理由で!
ぞっとしますよ。しかも理屈にあっている。
通りすがりの人が、人を殺してみたかったから、なんていう
陳腐な殺人はひとつもないことをお約束します。
詳しい解説は、小説をとりあげる時にまたします。

ホントは、「疑わしきは罰せず」の問題まで説明しておきたかったんですが・・・
ごめんなさい、次回にしますね。
次回は、アガサの傾向・お得意ストーリーについて、書かせてください。