ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

美人妻ナナ公の事件簿3

「今の子、誰だい?」

志武矢市で評判の美人妻ナナ公の夫、ちょっとうっかり者のメガネ氏は、
居間に入りながら、ナナ公に聞いた。

「あれは、けいよいちゃんよ」

「けいよいちゃん?」



メガネは、たった今帰宅したところだ。
何回かチャイム鳴らしたものの、誰も出てくる気配がないので、しかたなくあちこちのポケットを探り、
やっと家の鍵を発見し、玄関のドアを開けたところ、一人の若い女性が飛び出していったのだ。

危なくメガネは突き飛ばされて、尻もちをつくところであった。


「けいよいちゃんって誰だい?」

すっとぼけた顔で、ナナ公に訊ねるメガネ。

「ほら、あのときの・・・教会で死んだ男事件のときの容疑者の一人だった・・・海の苦手な女子高生よ」

そう言われて、メガネは思い出した。
この夏メガネは、ある殺人事件の第一発見者になり、しかも第一容疑者にされてしまったのだった。

むろんその事件は、容姿端麗頭脳明晰ミセス志武矢市、ナナ公が解決したのだったが・・・・


被害者が死に際に残したメッセージ「犯人はアマじゃない・・・(ガクッ)」を、
うっかりメガネは「犯人はプロだとかなんとか」と狼狽して警察に伝えたのだ。

しかし、素晴らしい妻、ナナ公は、
メガネの言葉から正しいダイイングメッセージを推察し、
容疑者の一人、唯一アマじゃない人物であった牧師を真犯人と指摘した。
後に警察が調べた結果、牧師と死んだ男には秘密のつながりがあることが発見され逮捕に至ったのだった。




「ああ・・・あの・・・」

ようやくメガネにも合点がいった。

「で、なんでそのけいよいちゃんが来てたの?っていうかなんで飛び出していったの?」


すると、ナナ公は、フフッと可愛らしく微笑んで、
「わざわざ御礼に来てくれたの。なんでも来年から志武矢市の大学に行くみたいでね、下見にきたみたいよ」
と答えた。

「でねえ、あのこ、本当に本当に苦手なのね・・・見るのもイヤなんですって。さっき、出てね、ほら」
と、ナナ公は腕を見せた。
「そんで、慌てて帰っちゃったの」

「???」

メガネには、妻の言っていることがよくわからない。


そんなぼんやりしたメガネの顔を見ながら、小悪魔のようににっこりしたナナ公は、
さらさらと紙にメモを書いてよこした。

そのメモには6つの漢字が書いてあった。


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「なんだい?これ?」

「その中にひとつだけ、仲間はずれがあるのよ。他の5文字は全部、けいよいちゃんの嫌いなものなの」



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「まあ、これでも食べながらゆっくり考えてね。けいよいちゃんのお土産の、きんかんチーズケーキよ。
 あっ、ちゃんと手を洗ってうがいしてから食べなさいよ!」



さっき、宅急便で届いたよ!ブログ友達けいよいさんから、きんかんチーズケーキ!
すごいよこれ。きんかんの皮がたっぷりかかっていますよ。ありがとうありがとう!
ホント、私の好みばっちりわかってらっしゃるよ。



では今から、ナナ公は区のがん検診にいってくるので、帰宅したら皆様の解答を楽しみながら、
解凍された、きんかんチーズケーキ食べようと思います。解凍と解答だよ!アハハ!!


・・・ええと、今回のクイズは、ダジャレじゃないので、
答えのわかった方は、こっそり内緒コメントでお願いしますね。テヘ



そうそう、昨日は、ウチの父母と待ち合わせして谷中にお墓参りにいって、
それから船橋サッポロビール園にいってジンギスカン食べて、
IKEAで収納ボックスたくさん買って帰ってきました。

先週、マンションのトランクルームの抽選があってね、やっと当たったんですよ!
3畳くらいしかない狭い部屋だけど、同じ12階だし、
これで、けいよいさんが突然遊びに来ても、泊まるところができたね。ククク


「わかんないよ!ヒントおくれよ!」
泣きの入ったメガネの、情けない顔を見て、ナナ公は小さな甘いため息をついて答えた。
「じゃあ、けいよいちゃんに聞いてみるのね。『あなたの嫌いなモノってナンデスカ?』って。
 ハイ、これ、彼女の連絡先。失礼のないようにね」
 
http://blogs.yahoo.co.jp/kyoi72/MYBLOG/guest.html

「あのメモの漢字にね、書いてない部分を考えればすぐわかるわよ。
 けいよいちゃんが、見たくもないものだって言うから、私、省いちゃった。ウフ」




※お詫び メモの漢字の右から二番目の「葉」は間違っています。美人妻ナナ公、間違って覚えていたようです。
       くさかんむりがあったらダメです・・・。ゴメンナサイ。