ナナ公の独り言

都内在住既婚会社員女の日記です

美人妻ナナ公の事件簿7


「すいません!パソコン貸して下さいっ」

「いいわよ」


私の名は、けいよい
美人妻ナナ公の事件簿ではおなじみの、美人妻ナナ公さんの名探偵ぶりを書き残す、
おっちょこちょいなヘイスティングス役の女子大生です。



・・・チッ。


というわけで、私は今、ナナ公さんのお宅にお邪魔しています。
大至急パソコンが必要になったのに、私のオバカパソコンときたらこんな時に限って調子が悪い。
ナナ公さんのパソコンからネットに接続させていただくつもりです。


「いったいどうしたの?」

うーん。相変わらずフェロモン100パーセントの極上の笑顔。
女の私もくらくらしちゃいます。

「実は、友人がプチ失踪しちゃって」

「プチ失踪?」

「ハイ。大恋愛してたはずなんですが、最近別れちゃったらしくて、周りも心配してたんですが、
 先週から連絡が全くとれなくなっちゃったんです」

「大恋愛といえば、彼氏とは仲良くしてる?」

「ハイ、おかげさまで・・・ってフツーですから!
 大恋愛じゃないし、記憶喪失とか生き別れの兄妹だったとかありませんから!」

「わあ。けいよいちゃん、韓国ドラマ見過ぎねえ。
 でもほら、同じアパートの人に怒鳴りこまれたことがあったじゃない?」



そういえば、そんなこともあった。良く考えれば、うちのアパートのドアは内開きだ。
開け閉めするたびに、よく玄関の靴が片方に寄ってしまうのだ。

慌てて出て行った人間が眼鏡を落としたとしてもあんなふうに、ドアにひっかかるわけがないのだ。

あれは彼女の狂言だった。どうやら具体的なことを言い出さない恋人に業を煮やしたらしい。
・・・まあ、どうやら結婚することになりそうだけど。二人揃って仲良く謝りにきたし・・・。

彼女が小細工に使った眼鏡は偶然、ナナ公さんのご主人のメガネ氏のものだったのは、
本当に偶然だった。相変わらず、メガネ氏の悪運の強さには恐れ入ります。






「で、どうして、パソコン?」

私はパソコンが起動する数分の間、手を休めて説明した。
全くここんちのパソコンは起動に時間がかかる!腰の重いナナ公さんそっくりな・・・ゴホンゴホン
・・・ええと、持ち主のナナ公さんは、機敏で軽やかでまるで小鹿のようなのに!


・・・このくだり、必要かしら。



「実は今朝、私のところにこんな郵便物が届いたんです」

私は、ナナ公さんに紙袋を差し出した。
ナナ公さんの白魚のような指先が袋をひっくり返すと、
中から、メモが一枚と、壊れた仏像、そして接着剤が出てきた。

「『山口にいます』・・・ってメモ、これだけ?」

「そうなんですよ!だから私とりあえず、行こうと思って!
 ネットから新幹線の予約したくてパソコンお借りしてるんです」

「山口・・・心当たりあるの?」

「確か、彼女の母親の実家があるはずです」

「ふーん。それで、このバラバラになってる仏様と、瞬間接着剤にはどういう意味があるの?」

「さあ?でもそんなのは会ってから聞けばいいし。なんかのおまじないかもしれないし」


私は、やっとつながったJRのサイトで新幹線の予約ができる場所を探しながら適当に答えた。
今から間に合う一番早い「のぞみ」の席を取ろうと、マウスを動かす。

「待って」

その私の右手を、ナナ公さんが押さえた。

「けいよいちゃんが予約しなくちゃならないのは、『のぞみ』じゃなくて・・・」



問題:さて、私が予約しなければならない新幹線は何なのでしょうか。



久し振りのナナ公事件簿です。
明日から、本物のナナ公も社会人復帰なので、今日のうちに書きたいものは全部書いておく方針で!

でも明日は、午前中だけのオリエンテーションなんですけどね。

入社にあたって、国語算数社会のテストと作文の提出がありました。
まさか3ヵ月で退社する人間とは思えないほどの、熱い作文書いてしまいました。

ところで、そんなことに頭使ったからか?ナナ公、この連休、発熱してしまいました。
数年ぶりの高熱に浮かされました。
日曜にはドライブに行く予定があったので、それに無理して行ったら、
昨日は一歩も起きれませんでした。辛かった。
夜は、メガネが鍋つくってくれました。
そしてまだ体が熱っぽいから今夜も鍋にしちゃおうと思っています。エッヘッヘ

皆さんも、健康管理はしっかりと!なんか急に寒くなりましたからねえ。
先週まではまだ、半そでの人が歩いていたのにね。
小室哲哉、詐欺で逮捕されそうですね。